
日本顎関節学会では顎関節症を、
「顎関節や咀嚼筋の
疼痛、
関節雑音、
開口障害ないし
運動異常を主要症状とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態には、咀嚼筋障害、靭帯障害、関節円板障害、そして変形性関節症などが含まれている」
と定義しています。
“顎関節症”と一言で言っても、原因が様々なんです。
その原因によっての分類を紹介していきたいと思います。
【顎関節症 Ⅰ型】☆
咀嚼筋の障害 ⇒咀嚼筋間の調和の乱れ、筋緊張があるといわれています。
ストレスによる影響も考えられ、“歯ぎしり”や“噛みしめ”なども一因とされています。
《症状・所見》・顎関節運動に伴い、咀嚼筋群に痛みを生じる。
・レントゲンでの顎関節の形態変化や異常を認めない
《治療法》1.疼痛対策
医師により鎮痛剤、筋弛緩剤が投与されることがあります。効果がない場合はマウスピース療法が考えられます。
2.理学療法
筋の手技療法を行います。
3.マウスピース療法
咬合不全や咬合異常の場合に行います。
【顎関節症 Ⅱ型】☆
関節包、靭帯障害⇒過度の開口、硬いものの無理な咀嚼などが原因で起こる靭帯、関節包損傷です。
《症状・所見》・歯を食い縛った時や咀嚼時に痛みを生じるが顎関節雑音を伴わない場合が多い。
・レントゲンやMRIなどでは一般的に関節円板の位置がずれていたりなど、顎の異常はみられません。
・関節鏡の検査では、滑膜のびらんや関節円板の微細な損傷を一部に認めることがあります。
《治療法》1.疼痛対策
医師により非ステロイド性抗炎症剤が投与されるとともに、顎の安静が指示される。
また、経過に従って理学療法を実施します。
2.マウスピース療法
スタビライゼーション型マウスピース
【顎関節症 Ⅲ型】☆
関節円板の障害(顎関節内障)
⇒顎関節症の主体をなす病態で、レントゲン・CT・関節内視鏡などで診断される。
《症状・所見》1.相反性クリック(Ⅲa型)
・関節円板が元の位置に戻るもの
・関節雑音が生じる
2.クローズドロック(Ⅲb型)
・関節円板が元の位置に戻らないもの
・口を大きく開けれない
・クリック音を認めない
・噛み合わせの異常
《治療法》1.不快症状の除去
理学療法などを実施する
2.下顎前方整位型スプリント(リポジショナルマウスピース)
相反性クリックに対して装着する
3.整復(マニピュレーション)、パンピング、ピボットマウスピースの装着
クローズドロックに対して実施する
4.関節鏡視下手術
保存療法を行っても効果がないときに行う
【顎関節症 Ⅳ型】☆
変形性顎関節症⇒軟骨破壊、骨増殖、下顎頭変形、円板穿孔など進行性の病変が主体となる
《症状・所見》・顎関節雑音(ガリガリ、ジャリジャリ、ザリザリなど)
・口を大きく開きにくくなる
・レントゲンにより、骨の変形が認められる
《治療法》1.保存療法
根本的な治療法とはいえないが、理学療法、薬物療法、マウスピース療法を行う
2.手術療法
【顎関節症 Ⅴ型】☆
Ⅰ~Ⅳ型に該当しないもの⇒上記の顎関節症に該当しない症例や精神心理的要因が主たるものです。
《症状・所見》・病態は顎関節部の違和感で、主症状は咀嚼器官にみられる多様な不定愁訴である
《治療法》心理面からの治療が必要と思われ、抗不安薬の投与で症状が改善すれば心因性顎関節症が疑われる。
◯参考◯『面白い記事vol.80『歯の痛みにも鍼灸の治療が効果的!?』
』
https://umedahari.blog.fc2.com/blog-entry-727.html?sp『頭痛』
https://umedahari.blog.fc2.com/blog-entry-912.html?sp『歯ぎしり【東洋医学で考える】』
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