手足の冷え【東洋医学で考える】

東洋医学では「手足厥冷(てあしけつれい)」といい、また「厥逆」とも呼ばれ、手足から肘・膝までの冷えを言います。
症状の程度が軽いものを「手足清冷」「手足不温」と言ったりします。
今回はこの「手足厥冷」についてですm(_ _)m
◯タイプ別分類◯
【陽虚 タイプ】
・手足が冷え甚だしければ肘や膝まで冷える
・寒がり体を縮めて寝る
・顔面蒼白
・元気がない
・不消化下痢
・関節の痛み
【熱邪内鬱 タイプ】
・手足の冷え
・汗をかかない
・高熱
・顔面紅潮
・胸が苦しい
・喉が渇いて水を飲みたがる
・精神不安定
・便秘
・尿量が少なく濃い
【陽気鬱阻 タイプ】
・手足の冷え
・みぞおちから肋骨にかけて張って苦しい
・ゲップが出てスッキリしない
・嘔吐
・下痢
・腹痛
・咳
・動悸
・尿がスムーズに出ない
【血虚受寒 タイプ】
・手足の冷え
・手足が冷たい
・寒がる
・体が痛む
・皮膚が蒼白
・腹が冷えて痛む
【痰濁内阻 タイプ】
・手足の冷え
・胸や腹部が張って苦しい
・ゼーゼーいう
・嘔吐
・よだれやツバが出る
・空腹感はあるが食べたくない
【蛔虫擾乱 タイプ】
・手足の冷え
・お腹の上の方が発作性に痛む
・水様物の嘔吐または回虫を吐く
・喉の渇きが強い
◯タイプ別解説◯
【陽虚 タイプ】
体を温める機能が衰えて四肢末端まで温かさが届かなくなってしまっているタイプです❗
このタイプは程度の違いにより、更に3つのタイプに区別されます。そして、タイプにより症状が少し異なります。
①陰寒内盛 タイプ
・手足の冷え
・寒がって身を縮めて寝る
・未消化の下痢
②格陽 タイプ
・悪寒がない
・顔が赤い
・からえずき
・喉が痛む
③戴陽(たいよう) タイプ
・水様便が止まらず、四肢の冷えが強い
・からえずき
・焦燥感
《養生》
体が冷えないように努めることが大切です。
口から摂取するものも、冷たいもの、生もの、夏野菜は控えた方が良いです❗
そして体を温める組織として重要なのは筋肉です❗ウォーキングやジョギングなどを取り入れると良いでしょう🎵
【熱邪内鬱 タイプ】
身体の深部に熱が籠ってしまって末端である手足が冷えてしまうタイプです❗
《養生》
手足は冷えていますが、身体の深部に熱が籠っています。
脂っこいものや、味の濃い食べ物は控えましょう❗
【陽気鬱阻 タイプ】
東洋医学でいう「肝臓」の働きが悪くなり生じるタイプです❗
“肝”の働きの1つに、身体の栄養・エネルギーを身体の隅々まで滞りなく送る働きがあります。
その“肝”の働きが悪くなり、身体の末端まで栄養・エネルギーが運べず、手足が冷えてしまうタイプなんです❗
“肝”の働きが悪くなる要因として、精神的緊張やストレスが主ですね☺️
《養生》
根本的には精神的緊張やストレスを除去することです。しかし、なかなかそれが難しい場合は、よく体を動かして下さい。ウォーキングやジョギング、テニスやゴルフなど、動いて爽快になるものなら何でもオッケー❗です☺
【血虚受寒 タイプ】
今でいうところの“血(チ)”とは少し意味合いが違います。東洋医学での“血(ケツ)”が足らない体質の方が冷えることで血流が障害されて生じるタイプです❗
多くは冬や春に発生し、雨天に症状が重くなるなどの気候との関連が強いことが特徴的です。
《養生》
東洋医学では目を酷使したり、気を使い過ぎると“血”が消耗するとされています。気を付けて下さいね☺️
また、赤飯・おはぎ・レバー・豚バラは“血”を補う働きがありますので、オススメです。
そして当然、体が冷えないように心掛けて下さいね☺️
【痰濁内阻 タイプ】
身体に余分な水分が貯まっている体質の方で、胸の辺りの巡り(循環)が悪くなって生じるタイプです❗
普段から胸やお腹が張って苦しい、口が粘る、痰やツバを吐くなどの症状がみられます。そして、風邪をひいたり悩みや怒りにともなって手足の冷えが生じます。
また、意識障害や狂躁状態などが出現することもあります。
《養生》
身体に余分な水分が貯まっている状態です。喉が渇いていないのに、意識して水分を摂取する必要はありません❗また、冷たいものや生ものは控えるようにしましょう❗
ウリ系の食べ物や飲み物ならハト麦茶が良いですね☺️
そして手をよく振って歩くと良いですよ☺️
【蛔虫擾乱 タイプ】
寄生虫が体の中で動き回ることで生じるタイプです❗
虫が体の中に寄生すると胃腸が弱り、軽度の腹痛がみられます。そして寄生虫が動き回ると胃腸の働きが停滞してしまい、手足末端まで栄養や熱分が運ばれなくなって、冷えてしまうんです❗
《養生》
寄生虫がいる場合は専門の医療機関で診てもらって下さいね☺️
現代では、なかなかこんな事はないですけどねσ(^_^;)?
◯まとめ◯
自分がどのタイプなのか、大まかな予想は付いたのではないでしょうか😉😉😉
上記の《養生》は、あくまでも体質を正確に分類出来てこその《養生》です。
実際にはもっと正確に細かな体質分類が必要になります。
そして、やはりそれは一定水準以上の鍼灸師でないと難しいので、お近くの"良い"鍼灸院をお選び下さいm(__)m
◯参考◯
『面白い記事vol.50『ドライヤーお灸で冷え性を解消 - 女性自身』』
https://umedahari.blog.fc2.com/blog-entry-590.html?sp
『脚が重だるい』
https://umedahari.blog.fc2.com/blog-entry-370.html?sp
『寒邪!!』
https://umedahari.blog.fc2.com/blog-entry-29.html?sp
○お願い○
下記のGoogleページに『クチコミ』頂けると有り難いですm(_ _)m
宜しくお願い致しますm(_ _)m
『https://g.page/umedashinkyu/review?gm』

お問い合わせ・予約に関する電話番号・メール。
☎️:06-6881-0302
✉️:umeda.hari@gmail.com
梅田鍼灸治療院・整骨院のホームページです。
http://www.umeda-hari.jp
スポンサーサイト
コメント