面白い記事vol.99『60人のにきび患者を対象とした鍼灸治療の効果。海外の最新レポートよりツボ付きで紹介』

ここ数日、吹き出物じん麻疹湿疹などの、皮膚科疾患を治療する機会が重なっています。

治療前と治療後で変化が誰の目にも見えますので、患者さんにも治療の効果を直ぐに解ってもらいやすいので、

治療としては難しいですが、テンションの上がる治療ですね☺️

そんな皮膚科疾患の中の“にきび”に鍼灸治療が効果的ですよ🎵

って記事ですm(_ _)m

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日本皮膚科学会の発表によると、にきびは90%以上の人が経験する身近な病気です。

また2018年に9,682人を対象に行われた調査によると、約7割ほどの人がにきびを有しているという結果になりました。
https://www.maruho.co.jp/release/nek5p400000033lj-att/20180322_pr_jpn_2.pdf
 
にきびの主な原因としては皮脂の分泌が多いことや、毛穴に皮脂が溜まることによって毛穴の中で炎症を起き、にきびになると言われています。

ひどくなるまでは化粧品、スキンケア商品、または民間療法で対応する人も多く、それが返って悪化させることもあるので、正しく対応することが早期回復に繋がるとされています。
 
今回60人のにきび患者を対象に鍼灸治療を行った、海外の最新レポートをご紹介したいと思います。

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 鍼灸はにきびを緩解します。特に灸は優れた結果を示しました。

灸は90%の総有効率、鍼治療では83.3%の総有効率を確認しました。

有意な改善を示した参加者は、治療終了後4週間の測定にて再発しませんでした。


〈デザイン〉
中医学ではにきびの原因を陰陽のバランスを欠いた状態、陰の欠乏と考えます。

陰の欠乏は、毒素、湿熱などの状態として現れます。


しかし根本の原因は、内熱につながる陰の欠乏です。

中医学の原則によれば、陰の欠乏によるにきびの治療は、欠乏の根源に栄養を与え、過剰な熱を取り除くことに焦点を当てているとコメントしています。


陰の欠乏した体の状態を陰と陽のバランスの取れた状態に戻すために、循環を促進し、内臓の健康を改善、そして体内から熱と毒素を放出します。

にきび患者合計66人の患者がこの研究に参加しました。
それらはランダムに2つのグループに分けられました。


鍼治療グループ、灸グループ。各グループは、それぞれ鍼治療または灸治療のみを受けました。

6人の患者が最終的に研究から脱落したため、合計60人の患者から最終結果を集計しました。
灸と鍼治療の両方のために選択されたツボは同一でした。


〈ツボ〉
神闕(CV8)
気海(CV6)
関元(CV4)
腎兪(BL23)


鍼治療群では各にきびについて​​、使い捨ての鍼を使用し、穏やかに突き刺し、膿を取り除きました。

鍼治療群では、0.30 x 25 mmの使い捨て鍼を各ツボに垂直に挿入しました。


30分置鍼を行い、鍼灸師は10分ごとに得気を起こしました。

灸治療群では生姜灸を行いました。


患者が熱すぎると感じることのないよう一貫したチェックが行われました。鍼治療、灸治療両方とも週2回、月曜日と金曜日に行われました。 1つの治療サイクルは4週間連続で構成されていました。治療コース全体は、3つの治療サイクルで3ヶ月間行いました。

〈結果〉
治療効果は、皮膚状態の改善と陰の欠乏変化に従って評価されました。

陰の欠乏の改善は、症状の臨床症状の変化によって評価されました。

肌の改善は以下の4つの層に分類されました:


回復:にきび90%以上の減少、または色素沈着の変化のみが観察された

非常に効果的:にきび60%〜89%の減少

効果的:にきび30%〜59%の減少


効果がない:にきび30%未満の減少、または状態の悪化

鍼灸の両方が、内部の熱による陰の欠乏によるにきびの治療に効果的であると結論付けます。この臨床プロトコルでは、灸治療が鍼治療を上回りました。この調査結果に基づいて、さらなる研究が望まれます。
 

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 にきびの原因は生活リズムやスタイル、そして栄養バランスやストレスなど、いろいろな原因が複雑に絡み合ってできやすくなります。

そしてにきびは多くの場合が慢性疾患になってしまい、治療を継続しないと繰り返してしまうことが多いとされています。

あまりにひどい場合は一度医療機関を受診し、専門医の意見を聞いてみることが重要です。

しかし今回のレポートで明らかになったよう、鍼灸治療によってにきびの改善を期待出来ます。また鍼灸治療にはそのにきびの原因となりうるストレスの緩和や、睡眠の改善、そして生活リズムを整えるという効果もあるため、慢性的なにきびの症状でお困りの方はぜひお近くの鍼灸院の先生に相談してみてください。



◯参考◯
『必見‼️『続・足が痒い…痒い…足を掻きむしるΣ(>Д<)』』
https://umedahari.blog.fc2.com/blog-entry-819.html?sp

『鼻がかゆいΣ(>Д<)【東洋医学で考える】』
https://umedahari.blog.fc2.com/blog-entry-799.html?sp

『ゴールデンウィークのお知らせ』
https://umedahari.blog.fc2.com/blog-entry-818.html?sp


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