
この症状でお困りの方も非常に多いと思います。
当院でも以前、薬を飲まないと一週間以上排便がない

という生活を何年も送っている患者さんを診た記憶があります

糞便が4~7日も腸内に停滞して排便が無いことで、東洋医学では『大便秘結(だいべんひけつ)』と言います。文献

によっては『大便難』とか『脾約』『不大便』など、様々な表現で記されているようです
今回もこの『大便秘結』を東洋医学でのタイプ別に分類していきましょう

【胃腸実熱(いちょうじつねつ) タイプ】
・お腹が張る
・腹痛
・お腹を押さえると痛い
・顔が紅い
・発熱
・夕方に熱が高くなる
・汗かき
・尿が濃い
・冷たいものを飲みたがる
・口内や舌が荒れる
・口臭
・声が濁る
・呼吸が荒い
【肝脾気滞(かんひきたい) タイプ】
・便意はあるが排便しない
・抑うつ感
・ゲップがよく出る
・上腹部がつかえて苦しい
・みぞおちから肋骨にかけての膨満感
・生理時に胸が張る
・嘔吐
・咳が出る
【脾肺気虚(ひはいききょ) タイプ】
・便が硬いあるいは軟らかい
・時々便意があるので気張っても出ない
・気張って出ないので、汗が出て息切れする
・排便後に極度の疲労感がある
・倦怠感
・話をするのが億劫(おっくう)
・声に力がない
・脱肛
・寒がる
・顔色が白い
・唇や爪にツヤがない
【脾腎陽虚(ひじんようきょ) タイプ】
・顔色が青黒い
・手足が冷える
・寒がる
・温かいのを好み、冷たいのを嫌う
・尿量が多く、うすい
・夜間多尿
・排尿後の切れが悪い
【血虚陰虚(けっきょきんきょ) タイプ】
・熱病の回復期にみられる少食
・産後、化膿性疾患の後、高齢者などの長期間の便秘
・排便困難
・便が硬く兎糞状(ウサギの糞のよう)
・やせる
・喉の乾燥
・顔色につやがない
・焦躁感
・めまい
・唇や爪が淡白
実際、治療にあたっては、更に細かく分類されますが、大きくは上記の5つのタイプに分類されます

またそれぞれのタイプ別に養生を記載していこうと思います
つづく…
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