不妊【東洋医学で考える】vol.1

既に「赤ちゃんを授かりたい
」ということで、何名かの患者さんが当院で鍼灸治療を受けられているのですが、

不妊症でお悩みの方から質問を受けたり、

治療の依頼を受けたりする機会が、年末(11~12月)で急に重なりまして、

これも「何かのお知らせだ

」と言うことで、

『不妊症』というものについて少々…



日本産科婦人科学会による定義では、以前は"2年"という期間をもって不妊症と定めていたのですが、

数年前からは、女性の晩婚化やキャリア形成指向などの面から、"1年"という期間に変わったんですね


一方、東洋医学の視点では"結婚後3年以上"という文献が多いようです


そこで今回は東洋医学の視点
から『不妊症』になりやすい体質を、『証』という東洋医学の、その人の体質を示すタイプを表す分類で紹介したいと思います



【腎虚タイプ】
・経血の色が暗く淡い
・経血の量が少ない
・月経周期が長い(38日周期以上)
・無月経(18歳を過ぎても生理が来ない。又は3ヶ月以上生理が来ない)
・下腹部が冷える
・性欲の減退
・腰や膝がだるい
・尿がうすく量が多い


【気血両虚タイプ】
・経血の色が淡い
・経血の量が少ない
・月経周期が長い
・顔色が黄色っぽく黒色の斑点がある
・頭がふらつく
・めまい
・痩せ
・脱力感がある


【陰虚血熱タイプ】
・経血の色が濃い赤色
・経血の量が多い
・月経周期が短い(20日より短い)
又は
・経血の色が紫色
・経血の量が少ない
・月経周期が長い
・顔色が赤い
・唇が赤い
・頭がふらつく
・耳鳴り
・不眠
・口、咽が乾燥する
・焦燥感
・夕方になると熱が上がる
・寝汗


【肝気鬱結タイプ】
・月経周期と経血量が一定しない
・経血の色が紫色
・経血に小さな塊が混ざることが多い
・月経痛がある
・月経前に胸が張って痛む
・イライラ
・怒りっぽい


【痰湿タイプ】
・肥満体型
・体毛が多い
・無月経、又は月経周期が一定しない
・量の多い白っぽいオリモノがある
・めまい
・動悸
・無力感
・顔や手足が浮腫む
・胸が苦しい
・食事の量が少ない


【血オ湿熱タイプ】
・月経時に増悪する下腹部痛がある
・微熱
・月経周期が不規則
・経血の色が暗い紫色
・月経時に血の塊が混じり、それが続く
・腰がだるい
・オリモノの量が多い
・目の周囲がどす黒い


大きくこの6タイプに分けられます

さぁ、貴方はどのタイプでしたか?
「私はこのタイプだ

」と確信出来た方は少ないのではないでしょうか。

そりゃ、そうです

私達鍼灸師もこの情報以外にも様々な情報を問診や"東洋医学的"な診察、検査から診断に至るのですから


でも「私はこのタイプかなぁ~
」と確信出来ずとも予測された方は少なからずおられると思います


そこで次に、タイプ別にどの様な"養生"を行えば良いかを書いて行きましょう


と思いましたが…

文章が長くなりましたので、次回にしましょう


…つづく



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