産後の発熱【東洋医学で考える】

東洋医学では『産後発熱』と言います。
産後の1~2日に軽度の発熱が生じますが、生理的な現象ですので治療の必要はなく、ここには含みません。
◯タイプ別分類◯
【外感風邪 タイプ】
・発熱
・悪寒
・頭痛
・身体痛
・腰背中がだるく痛む
・口が乾く
・汗をかかない。もしくは、動いていなくても、じんわり汗をかいている
【外感毒邪 タイプ】
・発熱
・軽度の悪寒
・動いていなくても、じんわり汗をかいている
・頭痛
・顔が赤く火照る
・口が乾く
・水分をあまり飲まない
・下腹部痛
・臭気のある悪露
【気虚 タイプ】
・微熱
・動くと熱が高くなる
・頭のふらつき
・めまい
・動悸
・息切れ
・声に力がない
・倦怠無力感
・動いていなくても汗が出る
【血虚 タイプ】
・夜間の発熱
・両頬の紅潮
・寝汗
・頭のふらつき
・めまい
・動悸
・不眠
・食欲不振
【傷食 タイプ】
・微熱
・食べたくない
・腐ったような臭いのゲップ
・胸が気持ち悪い
・嘔吐
・お腹が張る
・臭いの強い大便
【血瘀 タイプ】
・ときに微熱
・悪露が少なく暗い紫色で血の塊が混じる
・下腹部痛で押さえると痛む
・口が渇くが飲みたくない
【蒸乳 タイプ】
・産後1~2日に発熱する
・乳房が張って痛むが発赤や張れはない
・イライラ
・怒りっぽい
◯タイプ別解説◯
【外感風邪 タイプ】
一般的な風邪をひいて生じるタイプです❗
《養生》
暖かくして、こまめに水分を摂り、十分な睡眠を取りましょう☺️
【外感毒邪 タイプ】
会陰の裂傷からや子宮に感染症を起こすことで生じるタイプです❗
《養生》
まずは、感染症に対する処置を行いましょう。
【気虚 タイプ】
元来、体が弱い体質の人が、産後の早期に運動をし過ぎることで生じるタイプです❗
《養生》
まずは、体を休めることが大切です❗
熱が治まってきたら、ウォーキングなどで少しずつ体を動かすことで、体力を付けていくことがオススメです☺
【血虚 タイプ】
東洋医学でいう「血(ケツ)」は、今で言うところの「血(チ)」と、意味合いが少し違います。
その血(ケツ)が元来少ない体質の人や、出産時の出血過多により血(ケツ)を消耗することで生じるタイプです❗
《養生》
血(ケツ)を消耗しないために、テレビやスマホなどで目の使い過ぎに注意して下さい。
また、赤飯やおはぎ、レバーなどは血を補ってくれる働きがあるのでオススメですね☺️
【傷食 タイプ】
産後に飲食の不摂生を行った結果、生じるタイプです❗
《養生》
消化に良いものを食べるように心掛けて下さい。また、ウォーキングなどで手足を動かしてあげると、胃腸の働きが良くなるので良いのではないでしょうか☺
【血瘀 タイプ】
悪露の停滞により、悪い血が溜まることで生じるタイプです❗
《養生》
下腹部に痛みがなければ、軽い運動を行ってみて下さい。
ティースプーン1杯程度のベニバナ油が効果的な場合があります。
【蒸乳 タイプ】
母乳が出なくなることから生じるタイプです❗飲食の不摂生やイライラなどのストレスで胃腸に負担が掛かっていることから生じることが多いです❗
《養生》
よく歩くと良いでしょう🎵
◯まとめ◯
自分がどのタイプなのか、大まかな予想は付いたのではないでしょうか
上記の《養生》は、あくまでも体質を正確に分類出来てこその《養生》です。
実際にはもっと正確に細かな体質分類が必要になります。
そして、やはりそれは一定水準以上の鍼灸師でないと難しいので、お近くの"良い"鍼灸院をお選び下さいm(__)m
◯参考◯
『産後のむくみ【東洋医学で考える】』
https://umedahari.blog.fc2.com/blog-entry-715.html?sp
『母乳が出ない、少ない【東洋医学で考える】』
https://umedahari.blog.fc2.com/blog-entry-985.html?sp
『面白い記事vol.125『子供への鍼治療の効果 - アメリカ』』
https://umedahari.blog.fc2.com/blog-entry-955.html?sp
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