年末のご挨拶m(__)m

今日で2011年の診療が終わりました。今年1年を無事終える事が出来たのも、皆さんの支えがあればこそです鍼灸治療、東洋医学の理念に基づいた治療の素晴らしさを多くの方に知って頂けた1年でした。 しかし、まだまだ肩身の狭い世界です一言で"様々な症状の患者さん"と言ってしまえばそれまでですが、本当にあらゆる症状の患者さんを治療する事で、私自身も非常に勉強になった一年でした!来年は、もっともっと多くの方に...

八法 補法

『補』の字の通り、補う為の治療法です。黄帝内経『霊枢』経脈編「虚すれば則ち之を補う」身体の弱っている人に元気をつける治療法ですね。気・血・陰陽・臓腑の虚を補養します。例えば、夜更かしばかりの生活で"腎虚"になっている人には、腎気を補ってあげなければいけませんし、目を酷使しすぎて、かすみ目になっている人には、"肝血"を補ってあげなければいけません。他にも例をあげるとキリがないですね~...

八法 清法

熱邪を取り除く(清らかにする)治療法です。温法の逆と思って頂ければ良いのではないでしょうか。黄帝内経『素問』至真要大論「温なるは之を清す」という説明があります。温熱病。夏風邪みたいなものですかね!! 感染性、化膿性の疾患などに用いる事が多いですね!!有名な手法として"刺絡(しらく)"ですね!!私もよく使います!!昔、ある先生からこんな言葉を聞いた事があります。「刺絡は治療の母なり」確かに効果絶大ですね...

お久しぶりです!

新しい記事の更新が滞ってしまいました。今週の月曜日から、またまたスマートホンの調子が悪く、全くネットが繋がらない状況が続いていました!まぁ~いつか治るだろう!と相変わらず呑気に構えていたのですが、2日経ち流石におかしいぞ!!と先程DOCOMOショップへ行って来ました。無事修理完了ですこれで記事の更新が出来る様になりましたので、どんどん健康についての話を中心に更新していきます!!宜しくお願い致しますm(__)m梅田...

八法 温法

温めたり、寒邪を除去する治法ですね!!黄帝内経『素問』至真要大論「寒はこれを熱す」「寒を治するは熱をもってす」これが温法の理論的根拠ですね。冷えが原因で不調な状況を、温める事で解消しましょう!って感じですね!!鍼でも当然可能ですが、灸を用いる手法がスタンダードですね。私の経験上、お風呂やカイロで温めるより、冷えにくい様に思えます。芯の部分が温まるのでしょう。この時期、これからの時期は多いですね!!この時...

魔除け

ご存知の方も多い事と思いますが、「赤色」は魔除けの色だとされています。神社の鳥居が赤いのは、そういう事ですよね!!先日、咳が止まらない症状の患者さんを治療しました。咳が大変酷く、嗚咽し涙目になる程です(痰も黄色いのが出ます)。結果は手と足の二カ所のツボ(経穴)で、一気に止まりました。咳を止める治療が出来る先生は、星の数ほど居てるので、全然自慢にならないので、二カ所のツボだけで咳を止めた事が、話のメインで...

八法 和法

これは「和」の字の通り、和解・調和の作用で邪を取り除く方法です。『傷寒明理論』に「傷寒の邪表に在れば、必ず漬形しもって汗をなし、邪気裏に在れば、必ず蕩滌しもって利をなす。その不内不外、半表半裏にあるは、すでに発汗のよろしき所にあらず、また吐下の対する所にもあらず、これまさに和解すればすなわち可なり、小柴胡湯は和解表裏の剤たるなり」という記載がされています。『傷寒論』の少陽病証、半表半裏に対して用い...

八法 下法

胃腸などに停留している"熱"や"冷え"、"オ血"などを排便によって排出(下竅より排出)する方法です。黄帝内経『素問』陰陽応象大論「中満なる者は、之を内に瀉す。」これが下法の根拠の元ですね!!下法も汗法の場合と同じように、病状によっての分類があります。名前だけの紹介ですが、 ・寒下法 ・温下法 ・潤下法 ・峻下(逐水)法です。便秘症や結石(石ができてる)に使用する事が多いですかねぇ~...

八法 吐法

嘔吐させることで、咽喉・胸・胃などに停滞している"邪"を追い出す治療法です!!これも黄帝内経『素問』陰陽応象大論に、「其れ高き者は、因りて之を越ゆる」という記載が、『吐法』の理論上の根拠をなしています。この方法は、吐かせるわけですが、"吐く"という作業は、生理活動として逆の作業です。そのため正気を大きく消耗してしまいます。(体力を大きく消耗してしまいます。)更に苦痛をともなうので、危急...

八法 汗法

発汗させて体表部の邪気を汗とともに解除する治法です。東洋医学的な表現をすると、肺気を宣発し営衛を暢調にして、そう理を開泄するのです!!黄帝内経『素問』陰陽応象大論に、「其れ皮に在る者は、汗によりて之を発す」と記されていますし、漢方界のバイブルである『傷寒論』にも「脈浮のものは、病表に在り、汗を発すべし」と指摘しています。外感六淫(以前のブログで紹介しましたね)の初期、病邪が表にある場合に用いる事が多い...