内因(七情) vol.1

以前(8/8)の記事「病気の原因⇨病因」で、東洋医学では病気の原因を外因・内因・不内外因の3つから考える事が出来ますよ!!という話をしました。そして、外因には風・暑(熱)・湿・燥・寒があり、それぞれの性質、特徴を説明したと思います。次回からは、『内因』について話をして行こうと思います!!内因とは「過度の感情など、内から生じる病の原因となるもの」です。東洋医学で考える感情とは、何があるか?七情というだけに...

三癌

前回の『自分探しの旅』の話の中で、「病気は偶然ではなく必然。」「気質によって、なりやすい病気が見えてくるよ。」という内容がありましたので、ここで一つ、"言葉遊び"の様な問題です!!皆さんが、最も恐れる病気の中の一つ『癌』についてです!!癌になりやすい気質の人って、やっぱりいてます。肝臓癌・乳癌・胃癌や大腸癌など、種類は多岐にわたりますが、総合して『癌』になりやすい気質の人。気質の特徴として3つ...

自分探しの旅

昔、東洋医学の基礎を学び始めた頃、ある先生が仰られた言葉があります。「東洋医学を学ぶ事は、自分探しの旅に出掛ける事です!!」って・・・。資格を取って、いろいろな患者さん・いろいろな症状を診ていますと、つくづくこの言葉の意味深さを感じる事が、頻繁にあります。病気になるのは、"偶然"ではなく"必然"なんだ!!と・・・。アンラッキーではなく、自分が招いたんだ!!と・・・。気質によって、あんな病気になり...

土用です!!

今日から『土用』です。以前にも、お話したと思うのですが(詳しくは、過去の記事に載せています)、五臓の『脾』が弱る時期です!!胃腸、消化器系ですね!!今週に入ってから、脾の弱りから身体の調子を落としている患者さんが増えている傾向ですね~。症状は様々です。例えば、膝が痛い・腰が痛い・眠りが浅い・手足がだるい、などなど・・・。今のところ一番多い(流行ってる)のは、膝に痛みが生じた患者さんですね~!!脂っこい食べ...

ボヤッキー!!

前回の「慰安鍼」ついでに・・・(--;)本当に最近は、「慰安鍼」・「サービス鍼」と言える所が多い事を痛感します。本日診た方も、別の院で鍼治療を受けたそうなので、どうだったか聞いてみると、①痛みの場所だけを聞いて(飲食・二便・睡眠などの問診、脈診・腹診など、東洋医学的な診察手順を踏まず)、②局所周辺(痛みのある場所周辺)を、③鍼山にする(鍼の本数が少ない程、効果的です!!)方法でした。結果、患...

同病異治

前回の「弁証」という作業が、東洋医学の治療に於いて大変重要ですよ!!という話の続きです。"腰痛"を例に出してみましょう。他にもいろいろあるのですが、「肝腎陰虚証の腰痛」と「脾腎陽虚証の腰痛」を例にあげると、肝腎陰虚の腰痛は、肝臓と腎臓の陰の気が弱った(虚しい)状態。簡単に表現すると、何時も私が患者さんに言う"のぼせてる"状態から生ずる腰痛ですね!!("のぼせてる人"皆が、肝腎陰虚...

「証」を立てる 『弁証』

『鍼灸治療はオーダーメイド!!』(2011.5.30)の記事でも少し触れましたが、鍼灸治療を行う際には、必ず行う作業です。病の本質を捕らえる作業ですね!!一つ一つの"症"状から総合分析し、診断を下す。"証"候を知る作業です!!西洋医学では、診断名が下されて、次に処方箋が決まります。「証」とは、この診断名と処方箋の両方を兼ね備えています。つまり、診断名=治療法という特徴があります。『「証」を立てる』...

メリーゴーランド事件

先日、家族で某テーマパークに行ってきました。息子がメリーゴーランドに乗りたいと言うので、一緒に乗りました。息子一人でも大丈夫だと思うのですが、小学生になっていない子供は、保護者の付添いが必要と言う決まりがありました。しかも、一緒に乗らずに横に立って、見ておかなくてはいけない決まりでした。後ろの方で孫と、ちょっとパンチのきいたお爺ちゃんらしき二人が、一頭の馬に一緒に跨がっていました。当然、係員から注...

これって、気滞? vol.3

つい先日、患者さんとの治療中の話で、良いネタだなぁ~!!と思ったので御紹介。皆さん、友達などと一緒に旅行へ出掛ける際、「引っ越しですか?」と聞いてしまうくらい、やたらと荷物が多い方おられませんか?コンパクトに少ない荷物の人もいるのに・・・?そんな、荷物の多い人って何故、出掛ける度に大荷物になっちゅうのでしょうか?どういった心の働きがあり、また、どんなタイプの人に多いのでしょうか?それは・・・  ↓     ...

『津液』 vol.2

前回の『津液』の話の続きになります。津液が損傷するとどうなるのか?足らなくなると、意識喪失・痙攣を起こしたりします。怖いですね~また、巡りが滞ると、"痰飲(たんいん)"や"水腫"が表れます。そして、津液は以前に記した「気」・「血」同様に、身体中を巡るので、津液の異常は多くの臓腑に影響を与えます。その一例を挙げると、 水飲⇨心:心悸   ⇨肺:喘咳 肺が乾燥⇨咳 胃が乾...