陰部の痒み【東洋医学で考える】

東洋医学では「陰痒(いんよう)」といい、外陰部や膣内の痒みを指し、帯下をともなうことが多いです。◯タイプ別分類◯【湿熱下注 タイプ】・陰部に痒みがあり、甚だしければ我慢しがたい・膿の様な悪臭を伴う黄色い帯下・イライラ・寝つきが悪い・口が苦く粘る・みぞおちの辺りが張って苦しい・尿量が少ない・頻尿【肝腎陰虚 タイプ】・陰部が乾燥して灼熱感があり、痒みを伴う・夜間に増悪する・少量で黄色あるいは血様な帯下・め...

手足の筋萎縮(痩せる・萎える)【東洋医学で考える】

東洋医学では『四肢瘦削(ししそうさく)』といい、上肢・下肢の筋肉が萎縮することです❗東洋医学では、この症状を5つのタイプに分類しています。◯タイプ別分類◯【脾胃気虚 タイプ】・青少年によくみられる・肩、臀部に筋萎縮が著明・上肢は無力で下肢も鴨のような歩行をする・足関節が内返しか外返しの状態である・足の甲が弓形になっている・顔色が青白い・疲労倦怠感・食欲不振・食べても味がない・息切れ・話すのがおっくう・声...

肛門のかゆみ【東洋医学で考える】

東洋医学では「肛門瘙痒(こうもんそうよう)」といいます。肛門周囲の頑固な痒みを指します。痔核、痔瘻、裂肛、肛門周囲潰瘍、ぎょう虫なども続発性の肛門瘙痒を伴いますが、ここでは原発する瘙痒に重点をおきますので、その他の続発性のものは含みません。◯タイプ別分類◯【風熱鬱結 タイプ】・肛門の強い痒みと灼熱感・肛門が下がる感じがする・肛門が切れたり、出血する・焦燥感・不眠・口が苦い・喉が渇く・便秘・尿が濃い・イ...

夜尿症(おねしょ)【東洋医学で考える】

3歳以上の小児が睡眠中に排尿することです。東洋医学では「小児遺尿」とも言います。恐怖・過度の喜びなどでたまに遺尿するのは病的でないので、ここでは論じません。◯タイプ別分類◯【腎陽虚 タイプ】・毎晩おねしょする・発育が遅い・顔色が白い・手足が冷たい・寒がる・腰や膝に力がない・唇が淡く白い【肺脾気虚 タイプ】・日中の尿の回数が多い・尿量は多くない・息切れ・声に力がない・動くと汗が出る・風邪をひきやすい・...

乳房の張った痛み【東洋医学で考える】

乳房に張った痛みを自覚することです。乳房のしこり・化膿・炎症などに伴う張った痛みは含みません。◯タイプ別分類◯【痰気阻閉 タイプ】授乳中の肥満した婦人によくみられ、・乳汁が出にくい・乳房が下に下がって行くように張って痛む・お腹が張る・ゲップがよく出る・胸やけがする【肝鬱気滞 タイプ】・毎月周期的に発生する乳房の痛み・片側あるいは両側に生じる・乳房外側に顕著にあらわれる・月経前に増強し月経後に軽減ない...

怒りっぽい・イライラ【東洋医学で考える】

東洋医学では「善怒」や「易怒」と言います。理由がないのにイライラして怒りっぽく自制が出来ない症状のことです❗これも体質に関わるところですので、タイプ別に分類し、養生も紹介していきますm(_ _)m◯タイプ別分類◯【肝鬱気滞 タイプ】・みぞおちから肋骨に沿って張った痛みや刺すような痛み・ため息が多い・イライラして怒りっぽい・ゆううつ感【肝胆火旺 タイプ】・みぞおちから肋骨に沿って、張って苦しい・口が苦い・口が...

生理時の目の痛み【東洋医学で考える】

東洋医学では「行経目痛(こうけいもくつう)」といいます。生理時に目の鈍痛・異物感などが生じ、甚だしければ目を開けることもできず、角膜混濁をきたすことをいいます。◯タイプ別分類◯【肝血虚 タイプ】・眼球の鈍痛・頭がふらつく・目がかすむ・顔色が蒼白・動悸・不眠・唇が淡い色【血虚受風 タイプ】・眼球の痛み・目の周囲や眉間部がだるく痛む・偏頭痛・顔色が蒼白【肝熱受風 タイプ】・結膜の充血・頭痛・目が痛む・光を...

手足の冷え【東洋医学で考える】

東洋医学では「手足厥冷(てあしけつれい)」といい、また「厥逆」とも呼ばれ、手足から肘・膝までの冷えを言います。症状の程度が軽いものを「手足清冷」「手足不温」と言ったりします。今回はこの「手足厥冷」についてですm(_ _)m◯タイプ別分類◯【陽虚 タイプ】・手足が冷え甚だしければ肘や膝まで冷える・寒がり体を縮めて寝る・顔面蒼白・元気がない・不消化下痢・関節の痛み【熱邪内鬱 タイプ】・手足の冷え・汗をかかない・...

精液減少症【東洋医学で考える】

東洋医学では『精液清冷(せいえきせいれい)』と言います。精液が薄く量が少ないことで、男性不妊の主な原因の一つとされています。◯タイプ別分類◯【腎気不足 タイプ】・精液が薄く量が少ない・身体虚弱あるいはやせる・顔色に艶がない・無力感・息切れ・腰や膝がだるく無力・脱毛・歯がぐらつく・頻尿・夜間多尿【沈寒痼冷(ちんかんこれい) タイプ】・精液が薄く量が少ないあるいはゼリー状の塊をまじえる・陰部や股間の冷え・手...

手足のひきつり【東洋医学で考える】

東洋医学では『四肢拘急(こうきゅう)』と言います。手足の筋肉が収縮してひきつり、屈伸しにくい状態を言います。◯タイプ別分類◯【外感風寒 タイプ】・悪寒・発熱・頭痛・身体痛・自然と汗をかく。あるいは汗をかかない。・首から背中がこわばる・手足のひきつり【寒湿 タイプ】・頭が締め付けられるような感じ・手足が重だるい・上腹部が張って苦しい・食欲不振・顔がむくみ暗い色・手足が冷える・手足のひきつり・関節痛・筋肉...